【セミナー報告】Libraを活用した病院経営セミナー開催のご報告

(株)日本経営 東京支社にて『ビッグデータの可視化から始まる病院経営マネジメントのあり方』セミナーを開催いたしました!

2017年5月26日に株式会社日本経営東京支社において、病院経営者様・経営企画担当者様等を招き、「ビッグデータ活用による病院経営」を解説するセミナーを開催しました。講師は、株式会社日本経営において、病院経営コンサルティング部にて次長職を務める笹真人が担当しました。

INDEX

  • 病院の本質的な経営悪化要因
    • 医療職員と事務職員の対立構造とその原因
    • 事務職員側で対処する原因への対策
  • 毎月同様の経営会議資料からの脱却
    • 大量データを活用した効果的・効率的なビッグデータ分析手法
    • 売上の最大化と費用の最小化に直結するデータ分析観点
  • 組織内での分析結果活用手法と土台となる組織風土の改善
    • 分析結果をもとに組織の行動変容を促す仕掛けづくり
    • 土台となる組織風土の課題点と改善策

セミナー内容

1.病院の本質的な経営悪化要因

本項では、経営状況が良好な病院の定義として、「戦略が妥当であること」と「実行が徹底されていること」の二点であると説明。そして、経営状態が良好な病院と悪化状態にある病院の特徴を、「経営姿勢」と「日常的行動」の観点から解説した。また、病院経営で管理すべき主要経営指標と、それを活用するべき経営層での協力体制について解説した。

2.毎月同様の経営会議資料からの脱却

前項の「病院経営で管理すべき主要経営指標」から、現場の行動変容に繋がる「より詳細な経営指標」について説明。また、これらの経営指標を、院内のどの会議・委員会で協議すべきかについて内容を展開した。しかし実態としてこれらのデータ分析活動が、比較データなどの材料不足・スキル等による時間不足によって、効率的・効果的に実現できていない状態が多いことを訴えた。

3.組織内での分析結果活用手法と土台となる組織風土の改善

本項では、株式会社日本経営において経営改善について支援した3ケース(※機密保持を確保するためにデフォルメ)にもとづき、データの利活用による経営改善事例を説明した。ケース1は、「純損益の観点」から「医師の診療記録の観点」までを一連の流れとして網羅的に分析して現場説明を行ったことで、現場の行動変容に成功したケースとして紹介。このケースでは、診療報酬請求の改善によって診療単価の向上に繋がっている。ケース2では、現場へのデータ説明は最小限にして、ワークショップ形式で経営課題を議論・展開したことで主体的な改善活動の取り組みが実現し、紹介患者の増加に繋がった例を紹介。ケース3では、これまで事務部門単独の問題として認識されていたコスト削減のテーマについて、医療従事者に理解しやすい粒度までデータ分析を行った結果、医師・薬剤師・看護師共同でのコスト改善活動に繋がったケースとして紹介。
なお、これらの活動において分析システムLibraがどのように活用されたのかを説明した。

次回開催

本セミナーは、分析システムLibraの展開に向けて定期的な開催を予定しています。
次回は、2017年6月30日を予定しております。詳細は、以下の弊社ウェブサイトをご参照ください。