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医療法人仁友会 北彩都病院

[2025.09.01]

~病院の重点課題にLibraを活用! ~患者の入院状況を可視化し、病床利用率の向上に取り組む~

北彩都病院様では2018年9月より経営システムLibraをご利用いただいています。
今年度の重点課題である「病床利用率向上」の取り組みの一部にLibraをご活用いただいているとお聞きし、インタビューに伺いました。

医療法人仁友会 北彩都病院 概要

 公式HP https://kitasaito.jinyukai.jp/
病棟区分 急性期
病床数 一般:116床
経営区分 民間病院
エリア 北海道地方
 インタビュー
 ご協力者様 

事務長 平間様

医事課 課長 山田様

企画課 課長 長濱様、和泉様

Libraを導入した経緯を教えてください。

  DPCデータを用いた分析システムの活用を耳にする機会が増え、当院でもいずれは導入を検討したいと漠然と考えていた頃に、日本経営の担当者からLibraの紹介を受けました。
  導入を決めた理由としては、毎月の報告書作成の効率化ベンチマーク活用 への期待に加え、活用にあたって日本経営からの提案を受けられるという安心感もあって導入を決意しました。

導入後はLibraをどのように利用していますか?

  まず、高い頻度で活用しているのは【看護必要度の管理】【後発医薬品の管理】 です。重症度、医療・看護必要度や後発医薬品置き換え率といった、施設基準の要件に関わる数値管理ができるため、定期的な確認や運用に欠かせなくなっています。特に診療報酬改定の時期には、事前の試算や、改定前後の推移・影響を簡単に把握できるため重宝しています。
  また、【重点経営指標の管理】 では収入の変動要因を探る際に診療単価分析を活用しています。 患者数が減少していなかった場合に単価がどうなのか、薬剤の増減があったのかなど分析するのですが、例えば抗がん剤のまとめ処方など月による差異が把握でき、現場の気づきにもつながっています。
  それから、診療単価を他院と比較する際にベンチマーク分析を活用しており、診療科別のミーティングでも議論のきっかけとして役立っています。

サポート窓口についてのご印象はどうですか?

  分からないことや相談したいことがあれば、直接問い合わせできるので安心感 があります。また、レスポンスが早いのも心強いです。
  先日、Libraに元々備わっていた「曜日別入院患者数」の集計機能をさらに応用して活用したいという相談をした際も、柔軟に対応していただき大変助かりました。

今回、「曜日別の入院患者数を病棟・診療科別でより詳細に把握したい」とご相談いただいた背景を改めて聞かせてください。

  法人全体の課題解決に向けて年に1回、幹部職員でディスカッションする場を設けているのですが、2025年度の経営方針として当院の入退院支援の機能強化が重点項目として掲げられています。
  現在当院では病床利用率の向上が課題となっており、各部署・診療科ごとに具体的な戦略目標 をたてています。企画課は医師との打ち合わせにも入りながら、ファシリテーターとしてこれらの取り組みを推進しています。
  その取り組みの中で、入院日が特定の曜日に偏っていて、それが利用率の変動に影響しているのではないか、という話が出ました。  
 そこで、企画課として「曜日別の入院実績をきちんと見える化しよう」と考え、Libraの曜日別に入院患者数を把握できる帳票で、病棟別・診療科別に集計できないかご相談させていただいた、といった背景がありました。

集計したデータから、傾向や課題は見えましたか。
また、今後それらの情報を院内の取り組みにどう活用する予定があるかを教えてください。

今回、Libraから集計したデータは以下の3つの場面で活用ができると考えました。
  ①2024年度の振り返りによる現状分析
  ②2025年度の実績推移の確認と関係者へのフィードバック
  ③今後の曜日別ベッドコントロールの指針策定

  まず、2024年度の新入院患者数を病棟別に可視化した結果、 課題としていた病棟では全ての曜日で目標値に届いていないという実態が明らかになりました。月曜から金曜にかけて徐々に減少しており、さらに土曜・日曜が少ない状況でした(※図1参照)。

  また、診療科別に新入院患者数を見ると、特に泌尿器科では2024年度は月曜から金曜にかけて徐々に減少していましたが、2025年度に入ってからは水曜・木曜に多くなる傾向が見られました(※図2参照)。こうした変化についても関連部署と共有し、今後の対応に活かしていく予定です。

  これらの病棟別・診療科別の傾向を踏まえ、これまで設けていなかった土曜の予定入院を検討するために、既に実施している日曜・祝日の予定入院と同じ運用ルールを適応するための調整を行いました。
  具体的には、土曜は外来透析患者への対応と重なる可能性があるため、そのオペレーション整備のほか、土曜予定入院の対応方針を明確化し、関連部署に周知を行いました。
既に7月から土曜の予定入院の運用を開始していますが、今後は実績をモニタリングし状況をフィードバックしながら、必要に応じて柔軟に対応をしていく予定です。
  また、来月以降はどういった方針で病床利用率向上をしていくかを話し合う入院方針会議の開催を予定しています。病床利用率向上に向けた議論の一助となるよう、病院全体、また課題とされる病棟以外でも各病棟別に曜日別の新入院・退院患者数のデータを提供していく予定です。

院内でとても良いPDCAサイクルを回されている印象を受けました。
 Libraで集計ができるようになったメリットをどのように感じていますか?

  そうですね。Libraによって、曜日別の患者数を直接的に、かつ診療科・病棟ごとといった詳細な単位でも簡単に抽出できるようになり、振り返りや目標との差の把握までが非常にスムーズ になりました。
  これまでも病院内で日ごとの患者数データは医事課で把握していましたが、それを加工して分析するには時間も手間もかかります。
  現在はLibraから必要な情報を一度で取得し、院内での共有目的に応じたアウトプットへ柔軟に加工できるようになったことで、現場の負担が大きく軽減されています。
  その結果、データをもとに次の施策を検討し実行に移すまでの、一連のPDCAサイクルがスピード感をもって確立されつつあります。


~【Libra帳票の閲覧】ID33:「曜日別にみた新入院/退院/延べ入院患者数」の活用方法~

こちらの帳票では、指定の期間で曜日別にみた新入院・退院・延べ入院患者数を病院全体、診療科別、病棟別に確認できます。
操作方法:トップメニュー>内部環境を調べたい>Libra帳票の閲覧>ID33:【主要指標】曜日別にみた新入院/退院/延べ入院患者数

■帳票の出力結果イメージ(デモ用データ/診療科別)

★今回、Libraの帳票結果を貼り付け加工することで、“祝日を除いた1日平均新入院患者数” を簡単に算出できるようなExcelフォーマットをサポート窓口よりご提供いたしました。
祝日の予定入院数に変動がある場合、その影響を除外した分析結果を算出できます。例えば祝日の予定入院が少ない病院様などでご活用いただけます。

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