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長野県立木曽病院

[2022.01.23]

経営陣、事務、コメディカル、あらゆる立場の職員が使える

長野県立木曽病院様では2022年1月より経営システムLibraをご利用いただいています。
院長、薬剤部長、経営管理課、医事課と様々な部門の方にLibraを活用いただいているとお聞きし、インタビューに伺いました。

地方独立行政法人 長野県立病院機構 長野県立木曽病院概要

 公式HP https://kiso-hosp.jp/
病棟区分 急性期/慢性期
病床数 149床
一般:126床/療養:19床/感染症:4床
経営区分 公立病院
エリア 中部地方
 インタビュー
 ご協力者様 
院長 濱野様
薬剤部長 伊藤様
経営企画課 石山様
医事課 土岐様

数あるシステムの中からLibraを選んでいただいた理由を教えてください。

これまで当院でも複数のシステムを導入し使用してきましたが、結果的に現在はLibraのみを利用しています。Libraでは外来関連の指標の集計も当然可能ですし、活用の幅が広いと感じています。

Libraは画面がきれいで見やすく、操作もしやすいですし、システムに慣れていない職員でも使いやすいと思います。細かい話になりますが、Libraでは「ポップアップヘルプ」からデータの取得元や計算根拠を参照できることが便利であると感じています。システムから出したデータを院内で使用する際、根拠を問われる場合があります。システムの中には、あえてかロジックを伏せているものや、曖昧なものもある印象です。担当者目線ではロジックが不確かなデータは現場に出しづらいので、その点Libraは信憑性があって良いと感じます。

様々な職種の方にLibraを利用いただくようになったきっかけはありますか。

院長から医師へ、薬剤部長から薬剤部門のスタッフへ情報発信するためのデータ抽出にLibraを使っていたことが、院内に浸透したきっかけとしては大きかったと思います。また、医事課でも会議や報告業務の中で扱っていた診療報酬の算定件数や後発医薬品の置き換え率などの指標がLibraで簡単に出せるため、自然と利用し始めていました。

Libraの機能の中で、特に役立っていると感じるものは何ですか。その理由も教えてください。 

ベンチマーク分析ができることが有用だと感じています。同機能・同規模病院や類似病院をベンチマーク先に指定し比較することも可能なため、自院の立ち位置を客観的に評価でき参考になっています。

特に【診療報酬算定チェック】においては、算定率(※1)を可視化し、他病院と比較することができるので、力を入れるべき項目が明確になるため重宝しています。
※1 算定率とは、各診療報酬に対して、各ロジックに基づき算定できる可能性がある全ての件数を分母に、実際に現在算定できている件数を分子にとり割合を出したもので、算定の余地や、取り組みによる成果を評価するためにも使用できます。

薬剤部ではLibraをどのように活用していますか。また、活用の成果があれば教えてください。 

まず【診療報酬算定チェック】を用いて、薬剤部門に関連する診療報酬の算定率を薬剤部のスタッフに共有するようにしています。特に薬剤管理指導料は、Libraを使い始めて算定件数が倍以上になりました。強化するべきポイントが具体的に見え、また取り組みによる成果をスタッフにフィードバックすることもできるので、PDCAサイクルが良い形で回せています。

薬剤部の他にも、放射線科、臨床検査科、リハビリテーション科、栄養科、ME室等にも関連項目の自院の算定率をベンチマーク値とともに情報提供しています。この活動によって入院栄養食事指導料の算定件数も大幅に増加しました。

また【算定実績確認】では、診療報酬名称を検索して簡単に算定件数を確認できるうえ、検索した項目をLibra上に記憶させられるので月次管理が容易です。月次推移を追うことで、算定の間違いに速やかに気づき正確な請求ができています

2024年の診療報酬改定で新設されたバイオ後続品使用体制加算について、置き換え割合をLibraで出せないかご相談したところ、【カスタムデータ抽出】に集計機能を追加してくれました。いつも気軽に相談できますし、迅速に対応していただけるので助かっています。

今後はどのようなテーマに取り組んでいきたいですか。 

Libraを利用することで、会議の準備にあてていた時間が削減され、業務改善が進みました。今後は職員の意識改革にも取り組んでいければと思っています。

一時期は診療単価を上げるため、毎月Libraを使って資料作成し、診療科別の診療単価の情報を医師に向けて配信していました。しかしこの取り組みに対して、例えば高額な医薬品を使った場合、診療単価は上がっても粗利が増えることは約束されないため、診療単価を上げることだけを評価することに疑問を呈する意見もありました。現在は情報配信の取り組みを中止していますが、病院の収益を上げることに職員一人ひとりが関心を持つようにするには、どのような場面でどのような情報を届けるのが効果的か、引き続き検討をしていきます。経営状態を可視化し、病院をより良くするためのディスカッション材料としてLibraのデータをうまく活用していければと考えています。

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